試合エンタメ度

【エンタメ度】広島レジーナ vs 東京Vベレーザ(WEリーグカップGroupB/2022.9.4)

 サンフレッチェ広島レジーナを見たのは昨シーズンのINAC神戸戦が初めてだった。

 優勝に近づいたINAC神戸が前半に3点を先制し、その後広島レジーナが前半に1点、後半に1点を返し、白熱した見ごたえのある面白い試合だった。

 その試合の動画がこちら。

INAC神戸レオネッサ×サンフレッチェ広島レジーナ【無料ライブ配信|2021-22 Yogibo WEリーグ 第19節】|2022/4/29(金)13:00KO

 個人的に見た昨シーズンのWEリーグの試合の中で一番面白かったし、動画の再生数もWEリーグの動画の中でもトップ?(2022年9月8日時点で12万回越え)クラスのようで人気があります。 

 広島レジーナのフットボールを一言で表現するなら

良いフットボール

 適材適所でバランスの取れた個と組織のパフォーマンスなのかな?

 男女でやり方を共有しているか不明ですが、スキッベ監督が率いる男子のサンフレッチェ広島も言えば

良いフットボール

 それまで、なでしこリーグ時代からWEリーグにかけて「東京Vベレーザ」を中心に見ていました。

 ところがWEリーグが始まって東京Vベレーザはアグレッシブさとクリエイティブな創造性が影をひそめてしまった。

 パスは繋ぐ、ドリブルは上手い、パスとドリブルで押し込むが、創造性が不足して最後が崩せない、崩せないならちょっと遠目でもシュート撃てばよいのにと素人ながら思うけど、とにかくシュートを打たない。

 そこまで来ると、ドリブルでキーパーを抜く、またはパスでキーパーを外すまでシュートを打ってはいけない縛りでもあるのかと思うくらいにストレスを感じながら見るようになっていた。

 そんな時にINAC神戸戦で、広島レジーナが見ていて笑顔になれるパフォーマンスをしてくれた。

 その広島レジーナと東京VベレーザがWEリーグカップのグループステージで対戦。思いがけず東京Vベレーザが5-1で大勝した。

 広島レジーナは昨シーズンからの「バランスの取れた良いフットボール」を継続して表現しようとしていたと思いますが、驚くことに東京Vベレーザが変身?した。

パスは繋ぐ、ドリブルは上手い、パスとドリブルで押し込む

は変わらず表現していた。

驚いたのは

ロングボールを効果的に蹴っていた。

そして遠目だろうがどんどんシュートを打っていた。

 広島レジーナも、この東京Vベレーザの変身に意表を突かれ対応できずに大敗を喫したのかもしれない。

 今後は

広島レジーナは「良いフットボール」をどのようにアップデートするか?

東京Vベレーザの「変身」は本物か?

を見る楽しみが増えた。

エンタメ度
エンタメ要素スマイル合計
アグレッシブ
Aggressive
824
ビューティフル
Beautiful
8
クリエイティブ
Creative
8

ハイライト動画
フル動画

エンタメ度について

味付け風味

Entertaiment(面白い)度

要素

  • Aggressive(アグレッシブ)
  • Beautiful(ビューティフル)
  • Creative(クリエイティブ)
Aggressive(アグレッシブ)
  • シュート多く
  • 反則少ない
Beautiful(ビューティフル)

個人、グループ、チーム戦術が整っていてスムーズにプレーする。つまり意図した個人、グループ、チームプレーがビューティフル。

Creative(クリエイティブ)
  • アッと驚く意外性のあるプレー

 フットボールも文化になる、またはなりつつあるとすれば、食文化である「ラーメン、カレー、すし」などの「国民食」のように、多くの視聴者に好まれる「日本的なエンタメ試合」が増えていてもおかしくない。

 そして多くの国民が「美味しい」と思う料理が「日本食文化」となるように、多くの視聴者が「面白い(美味しい)」と感じる試合が「日本フットボール文化試合のエンタメ面における)」になるのかもしれない。

 ただし、この採点は個人的好みによるものです。

個人的「Entertaiment(面白さ)」順位表

試合時間が同時だと仮定してライブで視聴するならどのチームの試合を見たいか?」の基準で順位付け。

または、後から視聴する場合の「見たい順」

結果「個人的好み」に合う「Entertaiment(面白い)度」の高いチームで、見ていて「スマイル」になる試合をするチームの順番。

イレブン
Noチームカテゴリー監督
1横浜F・マリノスJ1ポステコグルー
ケヴィン・マスカット
2川崎フロンターレJ1鬼木達
3日本女子代表&U-20代表池田太
4サンフレッチェ広島レジーナWE中村伸
5ロアッソ熊本J2大木武
6アルビレックス新潟J2松橋力蔵
7サンフレッチェ広島J1ミヒャエル・スキッベ
8マンチェスターシティプレミアペップ・グアルディオラ
9セレッソ大阪J1小菊昭雄
10サガン鳥栖J1川井健太
11東京23FC関東1部小松祐己
サブメンバー
Noチームカテゴリー監督
sub東京VベレーザWE竹本一彦

※今回からサブメンバーを招集。今後先発メンバーとの交代も考えられる

※今回の試合で「東京Vベレーザ」がベンチ入り

※課題

 視聴できているチームは限られる。

 理由は、食事と似ていて満足する試合が多いのでお腹一杯になり、他のチームの試合を見れないので。

 逆に考えると、日本人が美味しいと感じる日本食のように、個人的にはJリーグも日本人が面白いと感じて満足する文化(エンターテインメント)になってきているのではないかと思っている。

※欧州と日本のフットボールは別競技

 欧州と日本のフットボールは別競技という話を聞きますが、欧州と日本の食文化は別物のように日本のフットボールが日本人の好みに合う(試合のエンターテインメント性における)文化になってきている一つの根拠になるかもしれない。

 例えば、ドイツの「ソーセージ&ビール」文化と日本の「ラーメン、カレー、すし」文化が別物のようにドイツと日本のフットボールは別競技であった方が文化的だと考えられる。

 そこで日本の「ラーメン、カレー、すし」文化にあたる日本のフットボールはどんなフットボールなのか?面白いと感じるチームの試合から探ぐって楽しむことができるのではないかと期待している。

狭いエリアで数人の選手がぐるぐる回ってボールをポンポン繋ぐフットボール

チーム例

チームカテゴリー監督
日本女子代表&U-20代表池田太
ロアッソ熊本J2大木武
東京23FC関東1部小松祐己

 狭いエリアで数人の選手がぐるぐる回ってボールをポンポン繋ぐフットボールは、魅力的に映り、日本人の感性にも合って「試合のエンターテインメント性における文化」になる可能性もあるのではないかと期待している。

 日本と欧州の都市構造という文化面を比較して考えると、日本の都市部は狭いエリアに雑多な建物が混在していて、欧州は左右対称(シンメトリー)な区画に統一感のある建物で構成されているイメージ。

日本

都市構造狭いエリアで雑多な建物
フットボール狭いエリアで数人がパスを繋ぐ

欧州

都市構造左右対称(シンメトリー)な区画に統一感のある建物
フットボール左右対称(シンメトリー)な配置で統一感のある距離間

参考)【エンタメ度】熊本1-0東京V(J2・第33節・8月28日)

名所「スクランブル交差点」フットボール

 「狭いエリアで数人の選手がぐるぐる回ってボールをポンポン繋ぐこと」は大勢の人が「スクランブル交差点」を渡るイメージにどこか近いかもしれない。

 「スクランブル交差点」は全国にどれだけあるのか分かりませんが、日本人として特別のものという感覚ではなく普通のものだったと思います。そんな日本の日常が海外の人達にとって特別なものらしく渋谷のスクランブル交差点は日本旅行の名所となった。

日本人にとっては普通で、海外の人にとっては特別なもの

これは物凄い差別化になっていると考えられる。

日本人にとっては普通のフットボールで、海外の人にとっては特別なフットボール

それが日本フットボールの名所になるかもしれない。

「狭いエリアで数人の選手がぐるぐる回ってボールをポンポン繋ぐフットボール」が日本フットボールの名所「スクランブル交差点フットボール」になるかどうか注目したい。

参考)【エンタメ度】熊本1-0大宮(J2・第34節・9月4日)

基礎と流儀の職人集団系とチャレンジ大好き外資系

基礎と流儀の職人集団系

チームカテゴリー監督
川崎フロンターレJ1鬼木達

基礎(止めて蹴る)を極め

流儀(職人集団に合った状況判断・プレー選択)を体得した

一流の職人たちが

時代に合わせてチャレンジする

「伝統職人集団」的なチーム

チャレンジ大好き外資系

チームカテゴリー監督
横浜F・マリノスJ1ポステコグルー
ケヴィン・マスカット
FC東京J1アルベル

参考