特徴
フットボールの自由を満喫!
みんなで「チャレンジ」、みんなで「カバー」
それが「チャレンジ&カバー・フットボール」
該当チーム
チーム | カテゴリー | 監督 |
---|---|---|
横浜F・マリノス | J1 | ポステコグルー ケヴィン・マスカット |
アルビレックス新潟 | J2 | 松橋力蔵 |
視聴試合
外資系「チャレンジ&カバー」フットボール
横浜F・マリノス3-0湘南(J1 第25節 2022.9.3)
土砂降りの中でも心地よいほどマリノスの「チャレンジ&カバー」フットボールが決まった試合。
これまでマリノスをチャレンジ大好き外資系フットボールと例えてきました。
「ミス」とは「チャレンジ」しないこと
「チャレンジ」しないことが「ミス」
という文句を聞くこともあるように「チャレンジ」こそ仕事の醍醐味である外資系企業さながらに、マリノスのフットボールは「チャレンジ」の連続。
フットボールは自由だからこそ、その時その場で「チャレンジ」の選択肢が多くある。この試合ではベストに近い「チャレンジ」を選択できていたのか、試合展開が心地よく感じた。
もちろ「チャレンジ」の連続なので、それなりに上手くいかないこともある。この日のマリノスは「カバー」もさえていた。
連続した「チャレンジ」文化を構築するには「カバー(フォロー)」が必要。「自分のチャレンジ」を「自分でカバー」、併せて「他人のカバー(フォロー)」も進んで行い、カバーでボールを奪えばカバーした人が「チャレンジ」する。
この試合では、高確率でイメージの共有ができて選手たちの自由で自主的な「チャレンジ&カバー」が土砂降り雨のように連続してピッチを潤した。
いきなりデビュー戦で初ゴールの活躍をしたヤン・マテウス選手はこの「チャレンジ&カバー」文化にもれなく順応しそうです。
ラーメン、カレー系の文化に発展するか?
この外資系「チャレンジ&カバー」フットボールを日本人が好み、自らの発想を加えながら日本風「チャレンジ&カバー」フットボールに発展させることができるのか?
そうなってほしいと期待していますが、その筆頭に挙げられるのが松橋力蔵監督のアルビレックス新潟。ポステコグルーの下でコーチの経験を積んでいるようで、フットボールも似ている。
アルビレックス新潟のフットボールを
高速道路を作って走って遊園地へ行楽に出かける
というイメージに例えてみました。
- ボランチがコースを整備して高速道路を開通させる
- センターバックが縦に速く高速道路にボールを走らせる
- 高木&伊藤選手がテクニカルなインターチェンジの役割を果たし最適な道を選択する
- 目的地の遊園地エリアでは連携と創造の遊びを満喫する
マリノスは高速より早いF1レースかも?
中国の面料理が日本のラーメンとなり、インドのスパイス料理が英国経由で日本のカレーとなったように、外資系「チャレンジ&カバー」フットボールが日本風「チャレンジ&カバー」フットボールになるのか楽しみです。
試し合い・しあわせ・フットボール
試し合い
「試合」の漢字の変遷は、
お互いに「しあう(為合う)」という意味で
- 元々は「する(為る)」を使った「為合」
- 次に「つかえる(仕える)」を使った「仕合」
- さらに「ためす(試す)」を使った「試合」
となったようです。
横浜F・マリノス vs 北海道コンサドーレ札幌(J1第30節)はまさに「試(トライ・チャレンジ)し合い」
マリノスは持ち前の「チャレンジ&カバー」で縦に速くパスを繋いだ攻撃を「試す(トライ・チャレンジ)」
札幌はオールコート(フィールド全面に)ワンツーマンでデュエルを「試す(トライ・チャレンジ)」
従ってこの試合は「試(トライ・チャレンジ)し合い」
挑戦
言語 | 挑戦 | 挑戦する |
---|---|---|
スペイン語 | デサフィオ desafío | デサフィアル desafiar |
イタリア語 | スフィーダ sfida | スフィダーレ sfidare |
スペイン語とイタリア語の「挑戦」は、「信頼」できる場所から出ること。
「信頼」から「出る」→「挑戦」
信用・信頼、信仰
- スペイン語:fe(フェ)
- イタリア語:fede(フェーデ)
英語の「信用・信頼:faith(フェイス)」と語源が同じ
信じる・信頼する
- スペイン語:fiar
- イタリア語:fidare
「信じられる、保証されているところ」から出る→挑戦する
- スペイン語:desafiar
- イタリア語:sfidare
接頭辞「des/s」は「~から出る」意味合い。
イタリア語は「dis」が「s」に変化した。
マリノスも札幌も試合中に色々なチャレンジをしていると思いますが、特に「自身にとって信頼できる自分のポジションを離れる」→「信頼できる場所を離れる」→「チャレンジ」が目立ちます。
「仕合(しあい)」の言葉は、互いに非難し合う「泥仕合」のような言葉として使われているが、チャレンジし合うマリノスと札幌は「試仕合(ためしあい)」となった。
また古語「しあわせ(幸・仕合)」には「幸福、幸運」という意味もあるそうで、マリノス対札幌の「ゲーム」は「試仕合(チャレンジし合い)」で見ている人に「しあわせ(幸・仕合)」を運んだ。