J1リーグ開幕戦(2月17日)
川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス
川崎フロンターレを「伝統職人集団的なチーム」と仮定して川崎のフットボールの考察を楽しんでいますが、今回気になったテーマは「オリジナルで個性的な技術を思う存分発揮する職人」
仮説「伝統職人集団的なチーム」
川崎が
基礎(止めて蹴る)を極め
流儀(職人集団に合った状況判断・プレー選択)を体得した
一流の職人たちが
時代に合わせてチャレンジする
「伝統職人集団」的なチーム
なのかもしれないという仮説
川崎には、オリジナルで個性的な技術を思う存分発揮する選手が多い気がする。
例えば
家長選手は圧倒的で個性的なボールキープをする「ボールキープ職人」
山根選手はチャンスをかぎ分ける力、チャンスを組み立てる力に優れた「チャンス職人」
脇坂選手は精度の高いパスを繰り出す「プレスキック職人」
橘田選手は縦横無尽に迅速プレス「どこでもプレス職人」
など、その人独自の色が感じられる個性的な職人技を持っている。
そしてそれを思う存分発揮している。
このオリジナルな得意技を遠慮なく発揮・披露することが、川崎でレギューラーとなる必要条件かもしれない。遠慮して「オリジナルで個性的な技」を出し惜しみすると、どうも川崎では埋もれてしまう感がする。
川崎のイベントも、それこそ、オリジナルで個性的。今回も「銭湯に入館」で開幕。
オリジナルで個性的な得意技を思う存分発揮する土壌が川崎にはある。
川崎ではそういうプレーが合っている。そこまで振り切れる必要がある。
この試合で不足していたのが、
ゴールにボールを入れることが仕事の
仕上げ職人・ゴール職人
川崎のオリジナルで個性的な「ゴールにボールを入れる形」をもった職人といえば
以前は大久保嘉人、現在ではレアンドロ・ダミアンや小林悠がいるが、ケガがちでシーズンを通しての活躍が難しくなっている。
そこで今を輝くオリジナルで個性的な得点パターンを持った新たな職人が出てくるのか?非常に楽しみ。
試合は、川崎の方が押していたが、習熟した「チャレンジ&カバー」フットボールでチャンスを逃さなかったマリノスが勝利、「面白さレベル」が非常に高く充実した時間に感じられた。
次節への楽しみ(川崎について)
- 仕上げ職人・ゴール職人は現れるのか?
- 山根選手の「SB⇔ボランチ」プレーは継続されるのか?
- 佐々木選手が随所に素晴らしいボール持ち上がりを見せたが「ボール持ち上がり職人」になり切ったのか?