Wリーグ(2月19日)
新潟アルビレックスBBラビッツ vs デンソーアイリス
力の差が大きい両者
いつもなら見なかったかもしれないカード
リーグの中断明けで久しぶりなので見たくなり視聴した。
案の定、デンソーがリードを広げる。
力が拮抗したシーソーゲームが特別に面白いBリーグに魅せられバスケを見るようになった身としては見るのを止めるような点差と力関係。
ところが、不思議!
新潟の雰囲気に見るのを止めるどころか引き込まれる。
なんだか、楽しそう!
負けているのに?
そう、楽しんでプレーしているように見えた。
なぜ?
攻撃時の応援ソングが楽し気でハッピー感満載、
得点時のベンチの楽し気な盛り上がり
こっちまで楽しい思いになってきているようだ。
それから(1クオーターの途中から)は、スコアは全く気にならなくなった。
デンソーに比べ新潟は得点が入ることは少ないけど、みんな走り回り、リングにアタック、アタックして、とにかくチャレンジ、チャレンジしまくり。
ゴールにボールが入るかどうかよりも、走り回ってアタック・アタックしてチャレンジ・チャレンジしているかどうか、それが楽し気で、なんだかこちらに楽しさが伝わってくる。
なんでこんな見方になったのか?
もちろん、新潟の選手の楽し気なプレー、ベンチの楽し気な歓声、攻撃時の楽し気なmusic、といった新潟が作り出す会場の雰囲気が楽し気だったということがありますが、個人的にはWリーグに対する見方が今シーズンから180度変わったということも大きいかもしれない。
東京オリンピックでの銀メダルを取ったパフォーマンスに魅せられて昨シーズンからWリーグを見始める。
その後、「自らを表現する」ことに力を入れたワールドカップでは、目を覆うような低調なパフォーマンスに失望してWリーグに関心を無くした。
しかし、「自らを表現する」という挑戦が、
日本女子バスケが抱える問題への挑戦
ではないのかと個人的に勝手に解釈するようになって再びWリーグに関心が向く。
それは、教育指導スポーツの抱える問題への挑戦であり、勝利のための教育指導が「暴言・暴力・体罰」へ行き過ぎる問題への挑戦。
本来スポーツは「娯楽・レジャー」であり「楽しみ」であるはず。
この「楽しみ」とは「選手自身が自らの意志で表現する楽しさ」ではないだろうか?
ワールドカップという世界トッププレーヤーが集う大会で、これまで「勝利のための教育指導」で育った選手たちが「自らを表現する楽しさ」に初めて?チャレンジしたのだから、壁にぶち当たっても仕方ないですね。
「楽しさ」への挑戦
その大切な第一歩を踏み出したと個人的に勝手に解釈した。
時間はかかっても
監督のためのスポーツから
プレーする人たちが楽しむスポーツへ
の転換。
楽しさの土壌を築いて、その土壌から育ったトップ選手たちが世界で競い合う。
それが日本女子バスケの挑戦だと、個人的に勝手に解釈してWリーグを再び見るようになった。
それ以来Wリーグを見る時は「バスケを楽しんでいる」姿を追うようになったのかもしれない。
「バスケを楽しんでいる姿を追う見方」によって
「バスケは楽しい」
「バスケを楽しんでいる」
を新潟に投影させたのかもしれない。
いずれにしてもこの試合
競技の得点・上手さではデンソーが勝利したが
個人的に「ワクワク・ウキウキ・楽しさ」ポイントでは新潟が圧勝した。
バスケで日本を元気に!
楽し気な新潟のバスケで私が元気に!