J1,J2の第5節は様々なプレスを堪能。
C大阪:網プレス
鹿島:勝負所プレス
長崎:捨て身プレス
浦和:陣地プレス
網プレス
(J1リーグ 第5節 3/18)
川崎フロンターレ vs セレッソ大阪
「網の目」のようにバランスの良い距離間と「網の糸」のように連動したポジション取りに「プレス」の特徴があるように見えた。
お互いの距離間を大切にして、連携の取れたネットワーク型プレス。
この「網プレス」の囲い込みによって川崎のパスワークを封じた。
勝負所プレス
(J1リーグ 第5節 3/18)
横浜F・マリノス vs 鹿島アントラーズ
横浜のパス経路を遮断するプレスが印象的だった。
横浜のパス経路の「繋ぎ」である真ん中を通させず、サイドに追いやる。
さらにパス経路の「出口」をふさぐため、勝負のカギを握る西村選手を徹底プレス。
そしてサイドバック裏にロングフィードを蹴って藤井選手の突破、知念選手のボールキープを活かした。
相手の強みを消しながら弱点を突き、自らの強みを生かす、基本的で古典的な「作戦・戦略」を遂行しているように映った。
それは「孫子フットボール」か?
基本は最強
「Simple is best!」
歴史に学んで
「敵を知り、己を知れば、百戦してあやうからず」 by 孫子
捨て身プレス
(J2リーグ 第5節 3/19)
ロアッソ熊本 vs V・ファーレン長崎
体力配分は考えない、捨て身で全力プレス。
疲れたら即交代することを前提にプレスしまくっていた。
気温が高かったこともあるが、疲れたり足がつったりしたら座り込み次の人へチェンジ。その交替の時間も上手く使う。
開幕4戦で勝ち星のない長崎、なにがなんでも勝ちたかったのかも?
それが「捨て身のプレス」
陣地プレス
(J1リーグ 第5節 3/18)
浦和レッズ vs アルビレックス新潟
「プレス」は陣地を上げる、陣地を回復するための「攻撃」。
ボールのある場所は関係ない。
つまり「プレス」は攻撃。その反対に「下がる(プレスしない)」のは守備。
浦和のプレスを見ていて、そんなイメージをもった。
陣地が大切。
ドイツ語の敗北は「Niederlage(ニーダーラーゲ)」で「下の場所」という構成になっている。
ドイツ語
Niederlage(ニーダーラーゲ)
- 敗北
構成
- nieder:下・低い
- Lage:位置・場所
「下の位置」=「負け」になっている。
unterliegen(ウンターリーゲン)
- 敗北する・負ける
構成
- unter:下に(under)
- liegen:ある、位置している
Vorlage(フォーラーゲ)
- アシスト
ゴールを決める「前(vor)」の「位置・状況(Lage)」と仮定すると覚えやすいかもしれない。
実際は「提出する(前に置く)」の「vorlegen」が語源のようです。
位置、状況 | ラーゲ Lage |
置く | レーゲン legen |
置かれてある、位置している | リーゲン liegen |
参考:勝敗
これらのワードからドイツ語では「陣地(位置・場所)」に重きが置かれていることが分かる。
マチェイ・スコルジャ監督の出身はドイツのお隣ポーランド。関係があるか分かりませんが、この試合を見て「陣地とプレス」を結構重視しているかもしれないと考えてみた。
この仮説
下がる=敗北
プレス=攻撃
からすると「アリバイ」プレスは「下がる=敗北」に繋がるので許されない。
とにかく「しっかり」プレスする。
これには新潟の「高速道路&遊園地」フットボールもお手上げ。
昨シーズンですが、ヴェルディは新潟陣内で「ムービングHighプレス」を躍動させ新潟に何もさせなかったが、その試合を思い起こさせた。
第4節の印象
チーム | 特徴 |
---|---|
横浜F・マリノス | |
アルビレックス新潟 | 裏街道をドリフト&ウィリー&爆走 |
川崎フロンターレ | |
ロアッソ熊本 |
第3節の印象
チーム | 特徴 |
---|---|
横浜F・マリノス | 「井上健太選手」憧れのマリノスと「メリハリとバランスで成長」の広島 |
アルビレックス新潟 | 日本風「チャレンジ&カバー」の新潟と「オールコート鳥かご」の札幌 |
川崎フロンターレ | 「(仮)湘南ビーチ・フットボール」に苦しんだ川崎フロンターレ |
ロアッソ熊本 | 熊本「ぐるポンフットボール」のバリエーション増加と大宮のリスペクト? |
第2節の印象
チーム | 特徴 |
---|---|
横浜F・マリノス | 「テクニック」と「チャレンジ&カバー」の関係 |
アルビレックス新潟 | 高速道路だけでなく空路も開通! |
川崎フロンターレ | ”新”ゴール職人の候補? |
ロアッソ熊本 | 「ぐるポンフットボール」の仲間が増えた? |
開幕節の印象
チーム | 特徴 |
---|---|
横浜F・マリノス | |
アルビレックス新潟 | 今年も面白さ継続! |
川崎フロンターレ | オリジナルで個性的な技術を思う存分発揮する職人 |
ロアッソ熊本 | フットボールとバスケの相性抜群?! |
昨シーズン(2022年)よく見ていたチームの特徴
チーム | TW | 特徴 |
---|---|---|
横浜F・マリノス | チャレンジ&カバー・フットボール | |
アルビレックス新潟 | チャレンジ&カバー・フットボール | |
川崎フロンターレ | 職人集団系フットボール | |
ロアッソ熊本 | ぐるポンフットボール |