【日本フットボール】エンタメ文化

日本代表がワールドカップで優勝を目標にすることが普通になるためには、日本にフットボール文化がドイツやブラジルなどの強豪国並みに根付いている必要があると思われる。

そこで日本にフットボール文化が根付く道を考えてみたい。

フットボールのエンタメ文化とは

「フットボールが文化になる」とはどういうことなのか?

具体的に「試合のエンターテインメント性」の文化に絞って考えてみたい。

「一般的な文化」と「フットボールのプレー文化」を独自に定義すると

文化

→人々が好み、習慣になった振る舞い

フットボール(試合でのプレーにおける文化)

→選手が好み、習慣になったプレー

となる。

選手が好むプレーが、見る人にも好まれ、それが「試合のエンターテインメント性」を作り文化習慣となっていくと予想する。

つまり「面白い」が「文化」になる。

個人的に好む「試合のエンターテインメント性」について

Entertaiment(面白い)性

  • Aggressive(アグレッシブ)
  • Beautiful(ビューティフル)
  • Creative(クリエイティブ)
Aggressive(アグレッシブ)
  • シュート多く
  • 反則少ない
Beautiful(ビューティフル)

個人、グループ、チーム戦術が整っていてスムーズにプレーする。つまり意図した個人、グループ、チームプレーがビューティフル。

Creative(クリエイティブ)
  • アッと驚く意外性のあるプレー

文化を規定するもの

時間空間」に適応した「創意工夫」が文化を生む

時間と空間の制約を受け、その中で創意工夫する

→独自の色(オリジナリティ)のある文化ができあがる

文化

  • 時間:季節
  • 空間:自然

日本の文化は「四季」と「島国」という環境の中で「創意工夫」して生まれる

フットボール

  • 時間:リズム・テンポ→流れ
  • 空間:スペースの活用とポジショニング

日本のフットボールは「四季と島国の文化」で培った「時間・空間感覚と創意工夫」で彩られる

文化の道は強化の道

文化には「特色(色・カラー)」がある。

その国の文化と言っても多種多様でいろいろな色を持つ。

どの色が

  • 「時代のフットボール」にマッチするのか?
  • 「時代のフットボール」を作るのか?

「W杯の優勝候補」という内外の評価がある時はフットボールに色・カラーがあると思われる。

優勝国リスト
優勝回数特色(色・カラー)
ブラジル5サンバ
ドイツ4戦略とリベロとゲーゲンプレス
イタリア4カテナチオ→天才芸術家とパトロン
アルゼンチン2天才と仲間たち
フランス2インターナショナル(アフリカとの共存)
ウルグアイ2第1回大会(1930)第4回大会(1950)優勝
イングランド1フットボールの母国
スペイン1ポジショナル戦術と状況判断の共有化
海外進出選手数
順位FIFA
ランク
選手数進出先の割合
1位2位3位
11ブラジル1219ポルトガル日本イタリア
2317950
24フランス978ルクセンブルクベルギーイングランド
1239686
33アルゼンチン815チリスペインイタリア
1276856
45イングランド525スコットランドウェールズ
146112
511ドイツ441トルコオーストリアオランダ
835045
617コロンビア425
77スペイン409
812クロアチア400スロベニアボスニア
ヘルツェゴビナ
10249
921セルビア379
108オランダ367
2324日本165

参考

国際スポーツ研究センター(CIES)の調査(2022年5月1日)「Football players’ export: 2017-2022」

対象

  • プロリーグ数:135
  • チーム数:2,198

FIFAランク:2022年10月6日付

文化の評価が強化の印

すなわち

文化の道が強化の道

担い手

担い手

ローカル(地域、地元)

カギになるのは地域の文化!

食文化

食文化を考えても、担い手はローカル(地域、地元)または庶民。

地域(または庶民)の文化となっている国民的日本食(ラーメン、カレー、すし)が、日本代表として世界でも好まれる。

フットボール文化

フットボールに置き換えると文化を作るのは地域のクラブ。

地域のクラブが文化を作り、その文化の選抜が代表。

地域の範囲

ドイツやスペインなどの強豪国は、フットボール文化が根付いている地域が圧倒的に多いと思われる。全国津々浦々小さな町にもフットボールが根付いているから代表が強いといえるのかもしれない。

その地域の範囲とは「高齢者も子供も気軽にスタジアムへ行って試合を見れる範囲」になるでしょう。

日本で言えば市区町村。都道府県では広すぎて高齢者も子供も気軽に足を運ぶのは難しい。

現在の市区町村の数は約1700。

Jリーグのチーム数では補いきれない。

JFL、地域リーグを足しても200強。

リーグクラブ数
Jリーグ58
JFL16
地域リーグ155

都道府県リーグを入れてないと「高齢者も子供も気軽にスタジアムへ行って試合を見れる範囲」にならない。

人口の観点から日本の人口1億2千万人に対して平均10万人に1クラブで計算してみると1200クラブとなり市区町村数(約1700)に近くなる。

観客が入るクラブクラブ数
人口10万人に1クラブの計算1200

いずれにせよ都道府県リーグで観客が入るクラブが増えることによって、ドイツやスペインといったフットボール文化強豪国の仲間入りができるかもしれない。

実際にドイツやスペインの地域のフットボールがどれだけの観客を集めているのか、出来る限り調べて日本と比べてみるのも面白そう。

具体例

個人的に面白いと思う日本のフットボールを視聴してフットボールのエンターテインメント性を発見し楽しんでみたい。

エンタメ・フットボールの具体例

参考記事(カテゴリー):試合エンタメ度

マルチにスポーツ

少子化や教育現場の負担軽減などの社会変化に合わせて「総合型地域スポーツクラブ」が注目されています。また子供時代に様々なスポーツを体験していた方がプロ選手になったときにその経験がプラスに働くと聞いたこともある。

そこで「総合(マルチ)」をキーワードに、「見る」文化としても他のスポーツの魅力を追及してみたい。

現在視聴しているスポーツは

  • バスケ
  • 卓球

面白さの特色を「他のエンターテインメント」や「選手の気持ちの映り方」に例えて比べると3者3様の違いを楽しめる。

スポーツエンタメ選手の気持ちの映り方
フットボール絵、漫画気持ちをプレーから間接的に読み取る
バスケット音楽、ダンス気持ちが流れを作り、流れが得点に反映
卓球演劇、ドラマ気持ちが得点にダイレクトに反映

※力が拮抗している試合で顕著に見られる。

Bリーグ(バスケット)の魅力

  1. 力が拮抗している場合、試合終了まで勝負が分からないシーソーゲームを繰り広げる
  2. バスケットのプレーが「音楽&ダンス」的で、さらに応援BGMとブースター(ファン)の声援がアリーナをコンサート会場へと変える
  3. 世界2位のリーグを目指す