打ち上げ花火に彩られた試合
スピーディにコンビネーション&イマジネーションを散りばめた花火を夏の夜空に打ち上げる横浜F・マリノスのフットボールが見れた上に、FC東京も負けじとスムーズな連携とアグレッシブな個の光に彩られた花火を演出した。
その「打ち上げ花火」を最も象徴したパフォーマンスがこれ!
マリノスのキーパーが空中(夜空)に打ち上げたボール(花火)を
3人がボールを落とさず続けて空中(夜空)に打ち上げつなげて
最後に西村選手がファイアーワーク(花火)・シュート
それをFC東京のキーパーが空中(夜空)で打ち上げた
今シーズン自分が見たJリーグの中で1番面白かった試合。
面白いと時間が経つのが速いと言いますが、そういう感じとは違って、この試合は後半が始まってまもなくおなか一杯になって大満足。満足したのに、まだ試合がこんなに残っている。さらに別腹を満足させるデザートまで提供してくれるのか、という超満足の試合でした。
エンタメ要素 | スマイル | 合計 |
---|---|---|
アグレッシブ Aggressive | 10 | 30 |
ビューティフル Beautiful | 10 | |
クリエイティブ Creative | 10 |
伝統職人集団系チームの川崎とチャレンジ1番外資系のFC東京
FC東京のフットボールで一番驚いたのが塚川選手の活躍。
川崎時代は、なんだろう…
なんか合わないな~、と試合に出るたびに感じていた。
ところがビックリ。
塚川選手の思い切り花火が思いっきり打ちあがった。
考えた。なぜ川崎ではなくFC東京で花が咲き火が燃えあがるようにプレーしているのか?
たまたま今回の試合だけかもしれない。(FC東京の試合を見るのは久しぶり)
しかし仮に塚川選手とアルベル監督のFC東京との相性が良いと考えてみたときに、川崎とFC東京の仕事組織における文化構造の違いが影響しているのではないかという仮説が生まれた。
一流の止めて蹴る職人集団、それが川崎。
止めて蹴るができなければ試合に入れない。
止めて蹴るだけでは試合で輝けない。
一流の職人集団の棟梁又は職人たちの間の暗黙の流儀を体得する必要がある。
流儀とはその職人集団に合った状況判断・プレー選択のことかもしれない。
その流儀を体得する必要がある。
それが出来て始めてチャレンジができる。
職人集団にとっての1番のプライオリティは伝統を守ること。
伝統を守るには基本を極め流儀を守ることが大事。
それが出来て、次に時代に合わせたチャレンジも必要になる。
その日本でトップの「止めて蹴る職人集団」から、チャレンジをすることが仕事である「外資系企業」へ転職。
その外資系がアルベル監督のFC東京である。
伝統職人集団と違って外資系はチャレンジすることが仕事であるイメージがある。
塚川選手はチャレンジが仕事の外資系と相性が良いのかもしれない。
川崎が
基礎(止めて蹴る)を極め
流儀(職人集団に合った状況判断・プレー選択)を体得した
一流の職人たちが
時代に合わせてチャレンジする
「伝統職人集団」的なチーム
なのかもしれないという仮説の是非を検証することも今後の楽しみ。
エンタメ度について
味付け風味
Entertaiment(面白い)度
要素
- Aggressive(アグレッシブ)
- Beautiful(ビューティフル)
- Creative(クリエイティブ)
Aggressive(アグレッシブ)
- シュート多く
- 反則少ない
Beautiful(ビューティフル)
個人、グループ、チーム戦術が整っていてスムーズにプレーする。つまり意図した個人、グループ、チームプレーがビューティフル。
Creative(クリエイティブ)
- アッと驚く意外性のあるプレー
フットボールも文化になる、またはなりつつあるとすれば、食文化である「ラーメン、カレー、すし」などの「国民食」のように、多くの視聴者に好まれる「日本的なエンタメ試合」が増えていてもおかしくない。
そして多くの国民が「美味しい」と思う料理が「日本食文化」となるように、多くの視聴者が「面白い(美味しい)」と感じる試合が「日本フットボール文化(試合のエンタメ面における)」になるのかもしれない。
ただし、この採点は個人的好みによるものです。
個人的「Entertaiment(面白さ)」順位表
「試合時間が同時だと仮定してライブで視聴するならどのチームの試合を見たいか?」の基準で順位付け。
または、後から視聴する場合の「見たい順」
結果「個人的好み」に合う「Entertaiment(面白い)度」の高いチームで、見ていて「スマイル
」になる試合をするチームの順番。No | チーム | カテゴリー | 監督 |
---|---|---|---|
1 | 横浜F・マリノス | J1 | ポステコグルー ケヴィン・マスカット |
2 | 川崎フロンターレ | J1 | 鬼木達 |
3 | 日本女子代表&U-20 | 代表 | 池田太 |
4 | サンフレッチェ広島レジーナ | WE | 中村伸 |
5 | ロアッソ熊本 | J2 | 大木武 |
6 | アルビレックス新潟 | J2 | 松橋力蔵 |
7 | サンフレッチェ広島 | J1 | ミヒャエル・スキッベ |
8 | マンチェスターシティ | プレミア | ペップ・グアルディオラ |
9 | セレッソ大阪 | J1 | 小菊昭雄 |
10 | サガン鳥栖 | J1 | 川井健太 |
11 | 東京23FC | 関東1部 | 小松祐己 |
※課題
視聴できているチームは限られる。
理由は、食事と似ていて満足する試合が多いのでお腹一杯になり、他のチームの試合を見れないので。
逆に考えると、日本人が美味しいと感じる日本食のように、個人的にはJリーグも日本人が面白いと感じて満足する文化(エンターテインメント)になってきているのではないかと思っている。
※欧州と日本のフットボールは別競技
欧州と日本のフットボールは別競技という話を聞きますが、欧州と日本の食文化は別物のように日本のフットボールが日本人の好みに合う(試合のエンターテインメント性における)文化になってきている一つの根拠になるかもしれない。
例えば、ドイツの「ソーセージ&ビール」文化と日本の「ラーメン、カレー、すし」文化が別物のようにドイツと日本のフットボールは別競技であった方が文化的だと考えられる。
そこで日本の「ラーメン、カレー、すし」文化にあたる日本のフットボールはどんなフットボールなのか?面白いと感じるチームの試合から探ぐって楽しむことができるのではないかと期待している。
狭いエリアで数人の選手がぐるぐる回ってボールをポンポン繋ぐフットボール
チーム例
チーム | カテゴリー | 監督 |
---|---|---|
日本女子代表&U-20 | 代表 | 池田太 |
ロアッソ熊本 | J2 | 大木武 |
東京23FC | 関東1部 | 小松祐己 |
狭いエリアで数人の選手がぐるぐる回ってボールをポンポン繋ぐフットボールは、魅力的に映り、日本人の感性にも合って「試合のエンターテインメント性における文化」になる可能性もあるのではないかと期待している。
日本と欧州の都市構造という文化面を比較して考えると、日本の都市部は狭いエリアに雑多な建物が混在していて、欧州は左右対称(シンメトリー)な区画に統一感のある建物で構成されているイメージ。
日本
都市構造 | 狭いエリアで雑多な建物 |
フットボール | 狭いエリアで数人がパスを繋ぐ |
欧州
都市構造 | 左右対称(シンメトリー)な区画に統一感のある建物 |
フットボール | 左右対称(シンメトリー)な配置で統一感のある距離間 |