試合エンタメ度

【エンタメ度】湘南2-1川崎(J1・第28節・9月3日)

中2日で同じ先発メンバーの川崎

 川崎は前回の試合内容が良かったこともあってか、中2日で同じ先発メンバーを起用しました。

 元川崎の塚川選手がFC東京で2得点の大活躍をした試合から、川崎が「伝統職人集団」的なチームではないかという仮説を立ててみましたが、「中2日で同じ先発メンバー」は「伝統職人集団」的なイメージに合うのではないかと感じた。

職人を一人前にするには時間もかかる、適性もある。

したがって先発メンバーを大幅に変更するに足るだけの一流の職人を育てるのは至難の業。

 一方チャレンジを重要視する、チャレンジ大好きな外資系企業のケースを想定すると、中2日なら大幅に変更することに躊躇はなくても普通のように感じる。

 横浜F・マリノスと川崎を比較してみると違いが明確になる。

 マリノスは攻守共にチャレンジングなチーム、中2日なら相当メンバーを変える可能性があると考えるのが妥当なくらい選手起用もアグレッシブ。

 「伝統職人集団(仮説)」的なチームの棟梁が、中2日で同じ先発メンバーを起用することは職人集団の流儀に適っているし、チャレンジングな「外資系」的なチームが先発メンバーを大幅に変更することも理に適っている。

 参考に川崎が「伝統職人集団(仮説)」的なチームかもしれないという考察のきっかけを引用してみる

伝統職人集団系チームの川崎とチャレンジ1番外資系のFC東京

FC東京のフットボールで一番驚いたのが塚川選手の活躍。

川崎時代は、なんだろう…

なんか合わないな~、と試合に出るたびに感じていた。

ところがビックリ。

塚川選手の思い切り花火が思いっきり打ちあがった。

考えた。なぜ川崎ではなくFC東京で花が咲き火が燃えあがるようにプレーしているのか?

たまたま今回の試合だけかもしれない。(FC東京の試合を見るのは久しぶり)

しかし仮に塚川選手とアルベル監督のFC東京との相性が良いと考えてみたときに、川崎とFC東京の仕事組織における文化構造の違いが影響しているのではないかという仮説が生まれた。

一流の止めて蹴る職人集団、それが川崎。

止めて蹴るができなければ試合に入れない。

止めて蹴るだけでは試合で輝けない。

一流の職人集団の棟梁又は職人たちの間の暗黙の流儀を体得する必要がある。

流儀とはその職人集団に合った状況判断・プレー選択のことかもしれない。

その流儀を体得する必要がある。

それが出来て始めてチャレンジができる。

職人集団にとっての1番のプライオリティは伝統を守ること。

伝統を守るには基本を極め流儀を守ることが大事。

それが出来て、次に時代に合わせたチャレンジも必要になる。

その日本でトップの「止めて蹴る職人集団」から、チャレンジをすることが仕事である「外資系企業」へ転職。

その外資系がアルベル監督のFC東京である。

伝統職人集団と違って外資系はチャレンジすることが仕事であるイメージがある。

塚川選手はチャレンジが仕事の外資系と相性が良いのかもしれない。

川崎が

基礎(止めて蹴る)を極め

流儀(職人集団に合った状況判断・プレー選択)を体得した

一流の職人たちが

時代に合わせてチャレンジする

「伝統職人集団」的なチーム

なのかもしれないという仮説の是非を検証することも今後の楽しみ。

【エンタメ度】FC東京2-2横浜F・マリノス(J1・第28節・9月3日) 打ち上げ花火に彩られた試合  スピーディにコンビネーション&イマジネーションを散りばめた花火を夏の夜空に打ち上げる横浜F・マリノ...

 いくら一流の職人集団といっても、中2日では運動量は落ちたが最年長の家長選手が1番動いていたような印象を受けた。おそらく効果的にポジションを移動する術を極めていると思われる。さすが一流職人集団の攻撃リーダー、基礎も流儀も達人級に極めた成果なのかもしれない。

エンタメ要素スマイル合計
アグレッシブ
Aggressive
619
ビューティフル
Beautiful
7
クリエイティブ
Creative
6

 一方湘南は試合間隔が空いたため、体力は有りの試合勘は疑問という状態で臨んでいたようです。

 以前、何回か湘南の試合を視聴したことはあり、見て楽しい試合をする印象を持っていましたが、今回もアグレッシブさと素早く上手くボールを運ぶ感じが表現されていて、試合を引き締め面白く見ることができた。

 阿部選手のアイデアによって勝ち越しゴールが生まれたように、アグレッシブにビューティフルにフットボールを表現できている今の湘南に、この阿部選手のアイデア、クリエイティビティ(創造性)や、町野選手に宿る?伊賀忍者の秘技?アイデア・創造性に続いて他の選手にもクリエイティブなプレーが増えると、エンタメ性も強さもアップするかもしれないと期待しています。

エンタメ度について

味付け風味

Entertaiment(面白い)度

要素

  • Aggressive(アグレッシブ)
  • Beautiful(ビューティフル)
  • Creative(クリエイティブ)
Aggressive(アグレッシブ)
  • シュート多く
  • 反則少ない
Beautiful(ビューティフル)

個人、グループ、チーム戦術が整っていてスムーズにプレーする。つまり意図した個人、グループ、チームプレーがビューティフル。

Creative(クリエイティブ)
  • アッと驚く意外性のあるプレー

 フットボールも文化になる、またはなりつつあるとすれば、食文化である「ラーメン、カレー、すし」などの「国民食」のように、多くの視聴者に好まれる「日本的なエンタメ試合」が増えていてもおかしくない。

 そして多くの国民が「美味しい」と思う料理が「日本食文化」となるように、多くの視聴者が「面白い(美味しい)」と感じる試合が「日本フットボール文化試合のエンタメ面における)」になるのかもしれない。

 ただし、この採点は個人的好みによるものです。

個人的「Entertaiment(面白さ)」順位表

試合時間が同時だと仮定してライブで視聴するならどのチームの試合を見たいか?」の基準で順位付け。

または、後から視聴する場合の「見たい順」

結果「個人的好み」に合う「Entertaiment(面白い)度」の高いチームで、見ていて「スマイル」になる試合をするチームの順番。

Noチームカテゴリー監督
1横浜F・マリノスJ1ポステコグルー
ケヴィン・マスカット
2川崎フロンターレJ1鬼木達
3日本女子代表&U-20代表池田太
4サンフレッチェ広島レジーナWE中村伸
5ロアッソ熊本J2大木武
6アルビレックス新潟J2松橋力蔵
7サンフレッチェ広島J1ミヒャエル・スキッベ
8マンチェスターシティプレミアペップ・グアルディオラ
9セレッソ大阪J1小菊昭雄
10サガン鳥栖J1川井健太
11東京23FC関東1部小松祐己

※課題

 視聴できているチームは限られる。

 理由は、食事と似ていて満足する試合が多いのでお腹一杯になり、他のチームの試合を見れないので。

 逆に考えると、日本人が美味しいと感じる日本食のように、個人的にはJリーグも日本人が面白いと感じて満足する文化(エンターテインメント)になってきているのではないかと思っている。

※欧州と日本のフットボールは別競技

 欧州と日本のフットボールは別競技という話を聞きますが、欧州と日本の食文化は別物のように日本のフットボールが日本人の好みに合う(試合のエンターテインメント性における)文化になってきている一つの根拠になるかもしれない。

 例えば、ドイツの「ソーセージ&ビール」文化と日本の「ラーメン、カレー、すし」文化が別物のようにドイツと日本のフットボールは別競技であった方が文化的だと考えられる。

 そこで日本の「ラーメン、カレー、すし」文化にあたる日本のフットボールはどんなフットボールなのか?面白いと感じるチームの試合から探ぐって楽しむことができるのではないかと期待している。

狭いエリアで数人の選手がぐるぐる回ってボールをポンポン繋ぐフットボール

チーム例

チームカテゴリー監督
日本女子代表&U-20代表池田太
ロアッソ熊本J2大木武
東京23FC関東1部小松祐己

 狭いエリアで数人の選手がぐるぐる回ってボールをポンポン繋ぐフットボールは、魅力的に映り、日本人の感性にも合って「試合のエンターテインメント性における文化」になる可能性もあるのではないかと期待している。

 日本と欧州の都市構造という文化面を比較して考えると、日本の都市部は狭いエリアに雑多な建物が混在していて、欧州は左右対称(シンメトリー)な区画に統一感のある建物で構成されているイメージ。

日本

都市構造狭いエリアで雑多な建物
フットボール狭いエリアで数人がパスを繋ぐ

欧州

都市構造左右対称(シンメトリー)な区画に統一感のある建物
フットボール左右対称(シンメトリー)な配置で統一感のある距離間

参考)【エンタメ度】熊本1-0東京V(J2・第33節・8月28日)