試合エンタメ度

【WEリーグ】ぐるポンフットボール(N相模原) vs 鏡フットボール(エルフェン埼玉)

ぐるポンフットボール vs 鏡フットボール

12月25日のWEリーグ第7節

ちふれASエルフェン埼玉 vs ノジマステラ神奈川相模原

N相模原のフットボールは

「狭いエリアで数人の選手がポンポン繋ぐ(ぐるポンフットボール)」にトライ。個人の色が出始める。

その「ぐるポンフットボール」の縦に速いバージョンが、この試合の下の映像「時間24:08頃~24:20のシュート(※試合時間の場合は19:50~20:02)」で演じられ、試合全般ではもっと狭いエリアでポンポン繋ぐことにチャレンジしている。

一方のエルフェン埼玉は、

フットボール

次の対戦相手の戦術を1週間かけて真似しながら対抗策を練習している間に鏡のように受けて立つ鏡ディフェンスができるようになり、それだけでなく相手の戦術を同じように演じることができるのが鏡フットボール

漫画に例えると

主人公が相手の技を見切る(鏡ディフェンス)

だけでなく、

その相手の技を使ってしまう(鏡フットボール)

そんなイメージ

真似できる能力が高いのだろうか?!

エルフェン埼玉もN相模原の「ぐるポンフットボール」に対応しながら、自分たちも「ぐるポンフットボール」にトライしているようにも思えた。

独自の色としては、アーリークロスだろうか?!

後半何本かいい形でアーリークロスがゴール前を通過していた。

インパクトプレー

この試合で個人的にインパクトを受けたプレーは、エルフェン埼玉のセンターバック木下栞(しおり)選手の何気ないオシャレなプレー2個

①相手が高く上げたフィードをリフティングでトラップ&パス(1:25:05頃)

②ダブルタッチ・ヒールパス(1:35:27頃)

試合結果

お互いが同じように後方での繋ぎにプレスをかけボールを奪って同じようにゴラッソを決めたが、クロスからの華麗なボレーシュートも決めたN相模原が2-1で勝利した。

WEリーグ:順位とフットボールの印象
順位チーム勝点試合フットボールの印象
1INAC神戸166全員ディフェンダー全員アタッカーのスペース大作戦
2浦和L156パフェ・オーケストラ・フットボール
3マイ仙台137プレーの自由度が高そう、チームのまとまりがカギか?!
4東京NB126緑茶ヒーリングBGMフットボール
5N相模原96「狭いエリアで数人の選手がポンポン繋ぐ(ぐるポンフットボール)」にトライ。個人の色が出始める。
6大宮V96「横に広く展開」にチャレンジ
7EL埼玉97守備「鏡ディフェンス」の構築優先。攻撃の色は模索中。
8S広島R76バランス良いフットボール
9千葉L56縦に速い新幹線アタックから山手線・中央線(総武線)ポゼッションへ修正を模索中、鉄道フットボール
10AC長野36守備「鏡ディフェンス」の構築優先。攻撃の色は模索中。
11新潟L16守備の構築優先。攻撃の色は模索中。
WEリーグの特色(個人的な印象)

日本人が好みそうな「柔らかいトラップ、丁寧なパス、繊細なドリブル」をする選手が多い(というかほぼ全員のように感じる)ので、狭い局面でのパス&ムーブのリズムが日本人の趣向に合うのではないか。

どのチームも急激に守備能力が上がり圧倒的な力の差を感じなくなった。

キック力が弱いことのプラス面も大きい。それはピッチ外にボールが出ることが少なく試合の流れが切れないことに繋がっている。試合が途切れないのはエンタメとして大きなアドバンテージ。

そこで気になるのが、試合が途切れず交代選手がなかなかピッチに入れない場面。監督は交代のタイミングが難しいそう。

WEリーグ

個人的なフットボールの見方

フットボールを即興的な芸術作品として印象的に見る

フットボール印象派

例えると絵などの芸術作品は作品が醸し出す雰囲気を楽しみ、漫画などは絵やストーリーの展開を雰囲気で楽しむ感じ。芸術作品の雰囲気を独自の感性で楽しむ印象派

参考にフットボールを作品や芸術として捉えている人たちの言葉を挙げてみる。

作品

Jリーグ野々村チェアマンはフットボールの試合を「作品」と表現

「サッカーは『作品』。質の高いプレー、スタジアムの空気、サポーターの熱量が一体となった、魅力的な作品をたくさんつくることが、僕の挑戦」

芸術・アート

長谷部選手は「全く同じシーンがない芸術・アート」と表現

質問)周りの選手を生かす面白さってどこにありますか

サッカーの醍醐味って一人じゃなくて

周りの選手の兼ね合いというか

動きとか生かす生かされるの中で

そこになんか変な話

芸術じゃないですけどアートじゃないんですけど

なんかそういうのがすごく含まれてる気がして

全く同じシーンがないんですよね

35年ぐらいサッカーやってるんですけど

1回も同じシーンがないのがまた面白いですね