試合エンタメ度

【皇后杯:準々決勝】「リラックス vs バランス」の戦い第2章、スプライト・ストライカーと緑茶カテキン・ストライカー

皇后杯の準々決勝(1月15日)

日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs サンフレッチェ広島レジーナ

東京Vベレーザはボールを持ちながら試合を落ち着かせる「緑茶ヒーリングBGMフットボール」で、広島は個を適材適所に配置しバランス良い陣形で展開する「バランスの良いフットボール」に特徴がある。

WEリーグ第5節(12月4日)の対戦では

広島レジーナはヒーリングBGMを聞いて緑茶を飲んでリラックスする必要がなく、最後まで組織のバランスが崩れず、個人の特徴を出して決勝点を決め勝利した。

【WEリーグ】抹茶味が待たれる東京Vベレーザとバランスの取れたS広島レジーナ 「リラックス vs バランス」の戦い 12月4日(WEリーグ第5節)に 東京Vベレーザ vs サンフレッチェ広島レジーナ...

今回の試合も、東京Vベレーザがボールを持って試合を落ち着かせ、広島がバランスを効かせる形となった。

前回は中嶋淑乃選手が特徴を活かしたスピード突破からの決定力で広島が勝ったが、今回は東京Vベレーザの植木理子選手と藤野あおば選手の決定力が勝った。

また前回の試合で東京Vベレーザの「緑茶フットボール」には「抹茶味が待たれる」と考えましたが、植木選手は抹茶というより胸スポンサーである「コカ・コーラ」の商品「スプライト(Sprite)」にちなんで「スプライト・ストライカー」か?!

プレーしている雰囲気にマッチしているかも?!

シュートするタイミング(瞬間)を逃さないのは

瞬間リフレッシュ!スプライト・ストライカー」

レモン&ライムで瞬間リフレッシュ!スプライト

引用:スプライト(Twitter)

キレのあるシュートは

キリっとした爽快感あふれる味わいスプライト・ストライカー」

1961年に誕生して以来、強炭酸の刺激とキリっとしたレモン&ライムの爽快感あふれる味わいが、世界で若者を中心に幅広い層からの支持を集め、現在では190以上の国や地域で販売されているロングセラーブランドです。

引用:https://www.cocacola.co.jp/brands/sprite

ゴールに向かう姿勢は

元気(Spirit)な妖精(Sprite)ストライカー」

スプライトの商品名の由来は「Spirit(元気)」と「Sprite(妖精)

参考:スプライト (Wikipedia)

もう一人のストライカー藤野あおば選手はまだ18歳と若い。

若いのにシュートの落ち着きと正確性に渋みが感じられる。

それは新茶なのにカテキン(渋み)が豊富で健康的な緑茶のよう?!

緑茶カテキン健康・ストライカー」

2人のストライカーの決定力で試合に勝ったが、もう一人注目したいのが「緑茶ヒーリングBGMフットボール」のリズムコンダクター(指揮官)である木下桃香選手。

いつもはリラックスしたドリブルとパスで試合を落ち着かせる木下選手が、2人のストライカーへ速攻でアシストパスを出した。この日のようにゴールへ直接繋がる決定的なプレーを継続できれば、これまで以上に相手として対応が難しいマジカルな「抹茶味の選手」になるかもしれない。

一方決定力の差で負けた広島ですが、前期のWEリーグでの順位を見ても上昇できていない。

「バランス良いフットボール」は続けているが、発展形・進化形・アップバージョンがない印象を受ける。

現在のWEリーグは毎週(マッチデー)ごとに相手のフットボールを鏡のように自ら映し出す「鏡ディフェンス・鏡フットボール」をするチームが出始めた。

従って漫画のように毎週(マッチデー)ごとに新しい技、発展形・進化形・アップバージョンのフットボールを披露しないと勝つことが難しい試合が増えてきたのかもしれない。

WEリーグはシーズン再開まで1か月以上あるので、広島の「バランス良いフットボール」バージョン2を期待したい。

準決勝は「日テレ・東京ヴェルディベレーザvsアルビレックス新潟レディース」
WEリーグ:順位とフットボールの印象
順位チーム勝点試合フットボールの印象
1INAC神戸197全員ディフェンダー全員アタッカーのスペース大作戦
2浦和L187パフェ・オーケストラ・フットボール
3マイ仙台148プレーの自由度が高そう、チームのまとまりがカギか?!
4東京NB137緑茶ヒーリングBGMフットボール
5N相模原107「狭いエリアで数人の選手がポンポン繋ぐ(ぐるポンフットボール)」にトライ。個人の色が出始める。
6大宮V107「横に広く展開」にチャレンジ
7EL埼玉97守備「鏡ディフェンス」の構築優先。攻撃の色は模索中。
8S広島R87バランス良いフットボール
9千葉L57縦に速い新幹線アタックから山手線・中央線(総武線)ポゼッションへ修正を模索中、鉄道フットボール
10AC長野47鏡フットボールを習得しつつある?!
11新潟L17守備の構築優先。攻撃の色は模索中。
WEリーグの特色(個人的な印象)

日本人が好みそうな「柔らかいトラップ、丁寧なパス、繊細なドリブル」をする選手が多い(というかほぼ全員のように感じる)ので、狭い局面でのパス&ムーブのリズムが日本人の趣向に合うのではないか。

どのチームも急激に守備能力が上がり圧倒的な力の差を感じなくなった。

キック力が弱いことのプラス面も大きい。それはピッチ外にボールが出ることが少なく試合の流れが切れないことに繋がっている。試合が途切れないのはエンタメとして大きなアドバンテージ。

そこで気になるのは試合が途切れず交代選手がなかなかピッチに入れない場面。監督は交代のタイミングが難しいそう。

WEリーグ

個人的なフットボールの見方

フットボールを即興的な芸術作品として印象的に見る

フットボール印象派

例えると絵の場合は作品が醸し出す雰囲気を楽しみ、漫画は絵やストーリーの展開を雰囲気で楽しむ感じ。芸術作品の雰囲気を独自の感性で楽しむ印象派

参考にフットボールを作品や芸術として捉えている人たちの言葉を挙げてみる。

作品

Jリーグ野々村チェアマンはフットボールの試合を「作品」と表現

「サッカーは『作品』。質の高いプレー、スタジアムの空気、サポーターの熱量が一体となった、魅力的な作品をたくさんつくることが、僕の挑戦」

芸術・アート

長谷部選手は「全く同じシーンがない芸術・アート」と表現

質問)周りの選手を生かす面白さってどこにありますか

サッカーの醍醐味って一人じゃなくて

周りの選手の兼ね合いというか

動きとか生かす生かされるの中で

そこになんか変な話

芸術じゃないですけどアートじゃないんですけど

なんかそういうのがすごく含まれてる気がして

全く同じシーンがないんですよね

35年ぐらいサッカーやってるんですけど

1回も同じシーンがないのがまた面白いですね