WEリーグの第12節(3月26日)
マイナビ仙台レディース vs 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
仙台は戦術の自由度が高い「すり合わせフットボール」ではないかと推測していますが、その仮説から「チームのまとまり」がカギになると考えていた。
(12月3日のWEリーグ第5節 ノジマステラ神奈川相模原 vs マイナビ仙台レディース)
この試合は中島依美&宮澤ひなた選手の2人がチームの方向性を決めるナビゲーターを務め、チーム間の意思疎通によるパス疎通に大いに貢献していたように映った。
「すり合わせ」が上手くいっているのか…
方向性を決める2人のナビゲーター
前線には勢い
後方には安定感
チームの方向がまとまった印象!
この試合は負けてしまいましたが、悲観する内容ではなく、素晴らしい「まとまった」フットボールを堪能させてもらった。
なにせ、東京Vベレーザの”進化”が先を行っている気がする。
東京Vベレーザの「緑茶フットボール」とは
つまり
緑茶フットボールで試合を落ち着かせ
メロンソーダで相手を驚かす
抹茶は世界も魅了するように
今後抹茶味の新フットボールを開発できれば世界を魅了する
中断明けの第9節(3月5日)頃からですが、試合を落ち着かせる「緑茶フットボール」から仕掛ける「メロンソーダフットボール」をメインに変換しながら、状況に応じて試合を落ち着かせる緑茶も飲む感じになった。
その先は世界も憧れる抹茶フットボールということになる。
この日はリラックス・フットボールの木下選手がゴールを決めた。
木下選手は、持ち前のリラックス・フットボールで試合を落ち着かせ、仕掛けのパスも出し、ゴールまで決める。
段々抹茶味のパフォーマンスを演じ始めたのだろうか?
抹茶は、色んなスイーツに合い、なおかつ極上のスイーツにするマジカルな食材。
抹茶フットボーラーは、繋ぎ(落ち着かせる)フットボールや仕掛けのフットボールなど色んなフットボールに合い、なおかつ極上のフットボールにするマジカルな選手。
藤野選手も抹茶味。繋ぎにも仕掛けにも合い、さらに違いも作り出す。
今、飛躍の壁(チャンス)に挑んでいる選手の一人が、スプライト・ストライカーの植木選手と思われる。
緑茶フットボールの時は、ボールを回し試合を落ち着かせて、最後の仕上げはスプライト・ストライカーの植木選手にお任せだったが、仕掛けのメロンソーダ・フットボールになると、みんなが仕掛けのストライカーにもなれるので、そのぶん植木選手のチャンスが相対的に減ってきているのかもしれない。
仕掛けのメロンソーダ・フットボールで、スプライト・ストライカーの植木選手が、いかにしてゴールを決めるか?
落ち着いた緑茶フットボールの時は仕掛けのスプライトでゴールができたとすれば、仕掛けのフットボールの時は逆に落ち着いた緑茶ゴールがいい?
いずれにしてもこの壁を乗り越えたとき、抹茶味のストライカーになるのかもしれない。
アイスにも合う
チョコにも合う
抹茶のように
繋ぎのフットボールにも合う
仕掛けのフットボールにも合う
抹茶フットボール
東京Vベレーザがいかに「抹茶フットボール」に進化するのか?楽しみです。
WEリーグ:順位とフットボールの印象
順位 | チーム | 勝点 | 試合 | フットボールの印象 |
---|---|---|---|---|
1 | 浦和L | 27 | 10 | パフェ・オーケストラ・フットボール |
2 | INAC神戸 | 27 | 11 | 全員ディフェンダー全員アタッカーのスペース大作戦 |
3 | 東京NB | 23 | 11 | 緑茶ヒーリングBGMフットボール |
4 | 大宮V | 15 | 11 | 「横に広く展開」にチャレンジ |
5 | S広島R | 15 | 11 | バランス良いフットボール |
6 | N相模原 | 14 | 11 | 「狭いエリアで数人の選手がポンポン繋ぐ(ぐるポンフットボール)」 |
7 | マイ仙台 | 14 | 11 | プレーの自由度が高そう、チームのまとまりがカギか?! |
8 | EL埼玉 | 12 | 11 | 守備「鏡ディフェンス」の構築優先。攻撃の色は模索中。 |
9 | AC長野 | 9 | 11 | 鏡フットボールを習得しつつある?! |
10 | 千葉L | 9 | 11 | 縦に速い新幹線アタックから山手線・中央線(総武線)ポゼッションへ修正を模索中、鉄道フットボール?→監督交代 |
11 | 新潟L | 4 | 11 | 守備の構築優先。攻撃の色は模索中。 |
WEリーグの特色(個人的な印象)
日本人が好みそうな「柔らかいトラップ、丁寧なパス、繊細なドリブル」をする選手が多い(というかほぼ全員のように感じる)ので、狭い局面でのパス&ムーブのリズムが日本人の趣向に合うのではないか。
どのチームも急激に守備能力が上がり圧倒的な力の差を感じなくなった。
キック力が弱いことのプラス面も大きい。それはピッチ外にボールが出ることが少なく試合の流れが切れないことに繋がっている。試合が途切れないのはエンタメとして大きなアドバンテージ。
そこで気になるのは試合が途切れず交代選手がなかなかピッチに入れない場面。監督は交代のタイミングが難しいそう。
個人的なフットボールの見方
フットボールを即興的な芸術作品として印象的に見る
フットボール印象派
例えると絵の場合は作品が醸し出す雰囲気を楽しみ、漫画は絵やストーリーの展開を雰囲気で楽しむ感じ。芸術作品の雰囲気を独自の感性で楽しむ印象派。
参考にフットボールを作品や芸術として捉えている人たちの言葉を挙げてみる。
作品
Jリーグ野々村チェアマンはフットボールの試合を「作品」と表現
「サッカーは『作品』。質の高いプレー、スタジアムの空気、サポーターの熱量が一体となった、魅力的な作品をたくさんつくることが、僕の挑戦」
芸術・アート
長谷部選手は「全く同じシーンがない芸術・アート」と表現
質問)周りの選手を生かす面白さってどこにありますか
サッカーの醍醐味って一人じゃなくて
周りの選手の兼ね合いというか
動きとか生かす生かされるの中で
そこになんか変な話
芸術じゃないですけどアートじゃないんですけど
なんかそういうのがすごく含まれてる気がして
~
全く同じシーンがないんですよね
~
35年ぐらいサッカーやってるんですけど
1回も同じシーンがないのがまた面白いですね