12月10日のWEリーグ第6節
マイナビ仙台レディース vs ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
ジェフ千葉Lは、昨シーズン
新幹線のように「縦に速い」攻撃
が売りだった。
その中心にいたのが千葉玲海菜(れみな)選手。
ところがシーズン前のケガで長期離脱を余儀なくされる。
どうするのか?
ジェフ千葉Lの未来のフットボールを親会社JR東日本に絡めて推測すると
鉄道フットボール
- 新幹線アタック
- 山手線・中央線(総武線)ポゼッション
これまでは「縦に速い」攻撃からの修正を模索しているような印象を受けていたが、この試合は上手くボールを運んでいた。
新幹線のように「縦に速く」ではなく、
山手線のようにボールを回し
中央線(千葉だから総武線)のように真ん中にボールを通して
ボールを繋ぎながら運んでいた。
なぜこんなにも早くジェフ千葉Lは
「新幹線アタック」から
「まーるい緑の山手線 真ん中通るは中央線」ポゼッションに
適応できたのだろうか?
戦術カスタマイズ型の「すり合わせフットボール」であろうと思われるマイナビ仙台との相性が良かったのか?同じく「すり合わせフットボール」の森保Japanもポゼッション型のチームには押し込まれていた。
今回がたまたまの可能性もあるので今後のジェフ千葉Lの試合を見守ってみたい。
もし
JR東日本が
近距離は頻繁に山手線&中央線(総武線)で
遠距離は速く新幹線で
乗客を運ぶ
ように
ジェフ千葉Lが
時にはポゼッションで
時には縦に速いアタックで
ボールを運ぶ
ことが出来ればかなりの躍進が期待できそうです。
試合展開について
前半は、ジェフ千葉Lがポゼッションで上回わり
後半は、マイナビ仙台の選手交代がはまって盛り返し
結果0-0の引き分け。
WEリーグ:順位とフットボールの印象
順位 | チーム | 勝点 | 試合 | フットボールの印象 |
---|---|---|---|---|
1 | INAC神戸 | 13 | 5 | 強固で司令塔的なDFとスペース大作戦 |
2 | マイ仙台 | 13 | 6 | プレーの自由度が高そう、チームのまとまりがカギか?! |
3 | 浦和L | 12 | 5 | パフェ・オーケストラ・フットボール |
4 | 東京NB | 9 | 5 | 緑茶ヒーリングBGMフットボール |
5 | 大宮V | 9 | 5 | 「横に広く展開」にチャレンジ |
6 | EL埼玉 | 9 | 6 | 守備の構築優先。攻撃の色は模索中。 |
7 | S広島R | 7 | 6 | バランス良いフットボール |
8 | N相模原 | 6 | 5 | 「狭いエリアで数人の選手がポンポン繋ぐ(ぐるポンフットボール)」にトライ。個人の色が出始める。 |
9 | 千葉L | 5 | 6 | 縦に速い新幹線アタックから山手線・中央線(総武線)ポゼッションへ修正を模索中、鉄道フットボール? |
10 | AC長野 | 3 | 5 | 守備の構築優先。攻撃の色は模索中。 |
11 | 新潟L | 1 | 6 | 守備の構築優先。攻撃の色は模索中。 |
WEリーグの特色(個人的な印象)
日本人が好みそうな「柔らかいトラップ、丁寧なパス、繊細なドリブル」をする選手が多い(というかほぼ全員のように感じる)ので、狭い局面でのパス&ムーブのリズムが日本人の趣向に合うのではないか。
どのチームも急激に守備能力が上がり圧倒的な力の差を感じなくなった。
キック力が弱いことのプラス面も大きい。それはピッチ外にボールが出ることが少なく試合の流れが切れないことに繋がっている。試合が途切れないのはエンタメとして大きなアドバンテージ。
個人的なフットボールの見方
フットボールを即興的な芸術作品として印象的に見る
フットボール印象派
例えると絵などの芸術作品は作品が醸し出す雰囲気を楽しみ、漫画などは絵やストーリーの展開を雰囲気で楽しむ感じ。芸術作品の雰囲気を独自の感性で楽しむ印象派。
参考にフットボールを作品や芸術として捉えている人たちの言葉を挙げてみる。
作品
Jリーグ野々村チェアマンはフットボールの試合を「作品」と表現
「サッカーは『作品』。質の高いプレー、スタジアムの空気、サポーターの熱量が一体となった、魅力的な作品をたくさんつくることが、僕の挑戦」
芸術・アート
長谷部選手は「全く同じシーンがない芸術・アート」と表現
質問)周りの選手を生かす面白さってどこにありますか
サッカーの醍醐味って一人じゃなくて
周りの選手の兼ね合いというか
動きとか生かす生かされるの中で
そこになんか変な話
芸術じゃないですけどアートじゃないんですけど
なんかそういうのがすごく含まれてる気がして
~
全く同じシーンがないんですよね
~
35年ぐらいサッカーやってるんですけど
1回も同じシーンがないのがまた面白いですね