4月23日に行われたオーストリアリーグのプレーオフ第6節で、LASKの中村敬斗選手がゴールを決めてチームも2-1で勝利した。
「nachlegen(ナーハレーゲン)」の構成
前綴り | 基礎動詞 |
---|---|
nach | legen |
~に向かって、~の次に、後ろから | 置く |
「次に置く、後ろから置く」つまり「補充する」という意味になり、中村敬斗選手が「補充する」ゴールはチームの2点目。
「nachlegen」は分離動詞なので基礎動詞の「legen」がトップ下(前から2番目)に上がり、前綴りだけ一番後ろに残る。
基礎動詞 | 前綴り |
---|---|
legt | nach |
3人称単数形 2人称複数形 | ~に向かって、~の次に、後ろから |
ドイツ語とオランダ語の語順
動詞はリベロ
後方とトップ下を行き来する
1)基本
フットボールのポジショニングに置き換えてみると、「動詞」は本来バックの位置にいるが、頻繁にトップ下に上がる。
ポジション | 語順 | コメント |
---|---|---|
トップ | テーマ・主題 | フレーズもOK |
トップ下 | 動詞 | ←バックから上がった |
(トップが主語以外) | (主語) | |
中盤・バック | 目的語など | |
リベロ:自由な人 | 動詞の本来の位置 | ↑トップ下へ移動 |
つまり「動詞」はトップ下とバックを自由に行き来する「リベロ(自由な人)」だと考えると面白い。
2)分離動詞(前つづり+基礎動詞)の場合
しかし「分離動詞」の場合は、「基礎動詞」だけトップ下に上がって「前つづり」は一番後ろに残る。
ポジション | 語順 | コメント |
---|---|---|
トップ | テーマ・主題 | フレーズもOK |
トップ下 | 基礎動詞 | ←バックから上がった |
(トップが主語以外) | (主語) | |
中盤・バック | 目的語など | |
リベロ:自由な人 | (分離動詞)本来の位置、前つづりは残る | ↑基礎動詞がトップ下へ移動 |
3)「動詞+助動詞」の場合のリベロ役は「助動詞」
「参加(mitwirken)してもよい(dürfen)」の場合、助動詞の「してもよい(dürfen)」がリベロでトップ下に上がる。
ポジション | SVO | コメント |
---|---|---|
トップ | テーマ・主題 | フレーズもOK |
トップ下 | 助動詞 | ←バックから上がった |
(トップが主語以外) | (主語) | |
中盤・後ろ | 目的語など | |
バック | 動詞 | |
リベロ:自由な人 | (助動詞)本来の位置 | ↑トップ下へ移動 |
オランダ語の場合
リベロ役は「助動詞」 であることはドイツ語と同じ。
「動詞+助動詞」の並びが逆で 「助動詞+動詞」になる。
4)現在完了形「過去分詞+haben」の場合のリベロ役は「haben」
ポジション | SVO | コメント |
---|---|---|
トップ | テーマ・主題 | フレーズもOK |
トップ下 | haben | ←バックから上がった |
(トップが主語以外) | (主語) | |
中盤・後ろ | 目的語など | |
バック | 動詞:過去分詞 | |
リベロ:自由な人 | (haben)本来の位置 | ↑トップ下へ移動 |
「n-」から始まる単語
~の後に
- 英語:after
- 蘭語:na(ナー)
- 独語:nach(ナーハ)
近い
- 英語:near
- 蘭語:nabij(ナベイ)
- 独語:nah(ナー)
隣の、次の
- 英語:next
- 蘭語:naast(ナースト)
- 独語:nächst(ネーヒスト)
今
- 英語:now
- 蘭語:nu(ヌー)
- 独語:nun(ヌン)
新しい
- 英語:new
- 蘭語:nieuw(ニウ)
- 独語:neu(ノイ)
~でない
- 英語:not
- 蘭語:niet(ニート)
- 独語:nicht(ニヒト)
夜
- 英語:night
- 蘭語:nacht(ナハト)
- 独語:Nacht(ナハト)